前回まで
まずはじめに術前・術後の症例写真を閲覧しました。
脂肪吸引認定医でもある私のデザインへのこだわりが伝わったなら嬉しいです。
今回は少し詳しい解説をしていきます。
『筋肉の走行・厚みをみて吸引していくとは』
当然ですが筋量は人それぞれ異なります。
解剖学書を見ながら解説します。
まず大腿下部から膝までの範囲で私が脂肪吸引において意識している筋は
外側広筋・内側広筋・大腿直筋・縫工筋・腸脛靱帯が主です。
デザインによっては大腿二頭筋も大切になります。
大腿下部~膝周りはこの様な筋群(中間工筋を含めてもよい)によって径が規定されています。
これらの筋よりも表層側に皮下脂肪が位置しています。皮下脂肪は均一に分布しているわけではありません。
また一概に皮下脂肪と言っても真皮下から筋膜上までその性状は異なります。lower fat depositeのように名前のついているものもあれば、解剖学的な差異に乏しく術者の感覚に頼る繊細な違いな事もあります。
術中は真皮下から筋膜上の脂肪を吸引していきます。吸引中は立位のときのデザイン(この記事の最上部)も欠くことのできない指標の一つになります。
余談ですが、お客様から『マークは後で落ちますか!?』と聞かれることもあります。
御心配なさらずに。しっかり落ちます!